ICTInformation and Communication Technology

コミュニケーションをスマートにしよう

戸畑総合病院のICT理念Philosophy of environment

患者さまの安全に接するため、正確かつリアルタイムに情報を提供・収受でき、効率化や質の向上を生み出し、職場環境や患者サービスの向上に寄与する。

ネットワーク構築基盤Construction foundation

ネットワーク構築環境

コアスイッチに最新鋭のCisco Catalyst3850シリーズを採用。
CiscoStackWiseテクノロジーを活用し、信頼性と広帯域の確保を実現。

各フロアのスイッチにCisco Catalyst2960Xシリーズを採用。
CiscoStackWiseテクノロジーを活用し、信頼性と広帯域の確保を実現。

フロアスイッチに障害が生じた際も、フロア内のネットワークが全停止しないネットワークを実現。
無線LANにMeruNetworks社製モビリティ・ソリューションを採用。
無線の広帯域化とカバレッジ、シームレスなAP間ローミングを実現。

ネットワーク構築概要Construction overview

課題
    ・複数の医療情報システムを統合し、共通インフラとして、ネットワークを設計・構築・運用する
    ・大容量のデータ転送を遅延・ストレス無く行うための帯域
    ・ネットワーク機器およびネットワーク経路の冗長を十分に考慮し、信頼性を高める。
    ・トラブルを未然に防止するための対策。
    ・病院全体の無線LAN環境化で、スマートデバイスの活用。
目的
    ・24時間365日の業務を支える安定した医療系ネットワークの構築。
    ・各診断機器の画像のフィルムレス化をはじめ、電子カルテやレセプト・処方箋・オーダリングなど様々なシステムが運用できるネットワークの構築。
    ・遅滞のない業務を支え、今後の発展性・拡張性を担保する標準規格準拠、広帯域ネットワークの構築。
効果
    ・安定したネットワークにより、診療行為を妨げない医療情報システムを実現。
    ・スマートデバイス連携ナースコールなど最新鋭の設備を利用し、患者様の満足度向上。
    ・システムの通信時間を短縮することで、スタッフの方をはじめ患者様・関係者の方の円滑な動線に寄与。
    ・自律可能なモビリティ・ソリューションの導入で電波到達状況の調査なでの本質的でない作業の低減。
    ・スタック型スイッチの導入で、コストと性能のバランスを最適化に寄与。

ネットワーク網の集約化Intensification

旧来、病院内には4つのネットワークがそれぞれ独立していたが、1つのネットワークに集約。
ネットワーク網の集約化により、相互の連携・連動が可能になり、配線やアクセスポイント(AP)設置の効率化を生みだす。

スマートデバイス・ナースコールの連動

スマホとナースコールを連動させることで、
直接患者様に着信・通話が可能。

ナースの動線を飛躍的に短くした。
病室や患者名を表示し、安全面も向上した。

 

 

電子カルテ・ナースコールの連動

電子カルテとナースコールを連動させることで、患者情報やベッド番号などを廊下液晶ディスプレイやスマホにリアルタイムに情報を流す。

1.瞬時に患者情報データを共有
2.重複入力を無くすことで、誤入力や手間を省き、効率化とリスク回避を同時に実現

スマートデバイス・電子カルテの連動

1.スマートデバイスにより、カルテを“携帯”
2.診察室など、“場所”の概念を必要としない

無線LAN(Wi-Fi)環境Wi-Fi

無線LAN(Wi-Fi)環境が生み出すもの

無線化することは時間と場所を選ばないこと。
高度な情報通信を可能にし、さらに今後の働き方を変革させる。

Before
メモした後に、スタッフステーションの電子カルテ端末に入力。(2重入力)
説明室など端末のある場所を見つけてIC(インフォームド・コンセント)モニターの設置場所で観察を要す。
After
その場で1度の入力で完了。
ベッドサイドで説明可能。
観察する場所を選ばない。

スマートデバイスMobile device

患者様に対して無線Wi-Fiの提供と同時に、“患者様がスマートデバイスを携帯していること”を活用するサービスも拡大させる。

特徴

利用者がスマートデバイスを持ち歩いていることで、病院と利用者の情報共有を容易にする。

おわりにAfterword

戸畑区の基幹病院として、地域の皆様に安全・安心な医療を提供し、ホスピタリティの精神を掲げ、愛され信頼され続けることをコンセプトとして、ICTネットワークを構築しました。
医療機関において、医療情報システムは人命にかかわる大きな要素であり、また、スマートデバイスの導入などにより、有意義でポジティブな知見・コミュニケーションを支える基盤でもあります。
”いつでも、どこでも”、高速につながる通信システムにより、患者様やご家族、医療スタッフなど、全ての利用者が快適に利用できる医療情報システムを実現するために、唯一無二、最高度のネットワークを構築しました。